神楽は、五穀豊穣、無病息災を願って奉納する舞です。
神社で奉納、というと古いイメージを持つ方もいらっしゃるでしょうが
神社の板の間を伝わって突き上げてくるような太鼓の音、鉦のリズムは、むしろ現代的です。
まずは神事から。その後、奉納の舞になります。
今日奉納されたのは、面をつけない「一人舞」おそらく花米 はなよね) と 「山探し」
「山探し」は金山彦のお使いの神が、失くした宝剣を訪ね歩き、ようやく見つけて喜び舞うもの。
訪ね歩くところのうつむいた、抑制のきいた舞と
後半の弾けるような舞が
対照的かつドラマティックで、惹きこまれてしまいます。
舞い終わったのち
この宮谷地区で生まれた生後1年未満の赤ちゃんを抱いて 五方の神々に祈りを捧げます。
赤ちゃんのきょとんとした表情、時には大泣きするのを両親だけでなく、集落のみなさんが微笑み見守ります。
可愛らしさにつられて笑いさざめきながら、時代をこえ 幼子の幸多かれと祈る心をしみじみと感じる・・・そういう素敵な行事です。