浦安の舞(うらやすのまい 高知県津野山地域)

 浦安の舞(うらやすのまい)は、神楽の一つです。
 多くの神楽が男性の舞ですが、この舞は巫女神楽として氏子の中の若い女性、少女が舞います。
 高知県津野山地域の神社の秋祭りで奉納されるのは四人舞(これが正式なものだそうです)。
 舞の前半はたおやかな扇舞、後半はきりっとした鈴舞です。

 「浦安の舞」は昭和15年の「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせ神楽舞を新たに作った際に誕生したものといわれます。 津野山神楽のおよそ千年の歴史から見ると新しいもののように感じますが、それでも70年以上昔のこと。 むしろ「昭和」が遠くなり、歴史の中に入っていくのを感じます。

 
 画像は津野町芳生野の諏訪神社の浦安の舞(鈴舞)と梼原町竹ノ薮の三嶋神社の浦安の舞(扇舞)。

 

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