四万十市西土佐の農家レストラン「しゃえんじり」。いつも10種類前後の野菜主体のおかずが並びます。
まず、その日のメインディッシュとして肉や魚の二つのお料理(たとえば、シシ肉のコロッケorアメゴの南蛮漬けのどちらかを、というふうに)からひとつ選びます。
次にテーブルに並んだお料理から好きなものを好きなだけお皿にとるバイキング方式。
それに汁物が付いて、おひとり1,000円です。
しゃえんじりの定番の常備菜、私のお気に入りは「まめにみそ」。
香ばしくて甘辛い大豆の常備菜です。
〆にこれを食べると、しゃえんじりのご飯を食べた-という満足感に浸ります。
西土佐の郷土料理の作り方を記した書物に「鉄火味噌」というのを見つけました。
一晩水に漬けてもどした大豆を油で炒め(揚げ)
細かく切った干し椎茸、人参、にら、じゃこなどと
味噌、みりん、砂糖、酒を加えてとろ火で練り上げる。
とあります。
その添え書きに「昔は大豆と味噌だけで作りよったがねぇ・・・」と。
ということは・・・「まめにみそ」が原型なのですね。
かりっとした歯ごたえのあと、地元産の大豆のコクが広がります。